食事療法を成功させるコツ

      2016/07/22

食事の注意点

食品交換表の6つを意識する

糖尿病患者の方・もしくは糖尿病の疑いがある人は食品交換表の6つの表から毎日満遍なく多くの食品をとるようにしましょう。

この六つの表を意識すれば30種類以上の食品がとれて、バランスとして理想的な食事になります。

『糖尿病の改善には○○がいい』という情報を仕入れたとしても、そればかり食べると糖尿病の治療には明らかにマイナスになります。迷信や民間療法よりも食事療法を信じて取り組んだほうが効果は高いです。

よく噛んで食べる習慣を

前にも出てきましたが、ゆっくりとよく噛めば、腹八分でも満腹感が得られます。

また、しっかり噛むと食べ物が細かくなるだけでなく唾液が十分に出るので、消化がスムーズになり胃にかける負担も少なくなります。

急いで食べると血糖値の上昇も早くなってその後急激に眠たくなるので昼下がりいつも急激な眠気に襲われる人は注意が必要です。意外と見落としがちですがここは大切なポイントですね。

たんぱく質は肉類よりも魚から

ご存じの方も多いと思いますが、青魚に含まれる油(EPA)は動脈硬化を防ぎます。

たんぱく質は肉類よりも魚からとるように心がけましょう。

肉類は、動脈硬化に悪い影響を与える脂質が多いので、量を減らし、一日の合計量が『食品交換表』の表3からわかるあなたの一日量のうちでも割合を少なくとるようにしましょう。

食物繊維を重視

食物繊維は血糖の急速な上昇を防いでくれます。カロリーだけではなく、食物繊維の多く含まれる根菜類や、海藻類、きのこなども意識してとりましょう。

間食のエネルギー量も忘れず計算

間食をとった場合は、必ずそのエネルギー量を一日の食事の計算に入れてください。

また、間食の種類にも気をつけましょう。

例えば、ケーキを食べてしまった場合それを運動で消費するとなると、約1時間のジョギングが必要になり、現実的にはとても大変です。

運動と食事は交換できないのです。

アルコールのルール

日本では、糖尿病学会で糖尿病患者は飲酒は原則禁止とされています。飲酒をするには医師と相談のうえで飲むようにしてください。

ただし、学会では飲酒を許可してもよい方の基準も定めています。これくらい強力に自分をコントロールできる方ならよい、ということです。

その判断基準は次のようなものです。

  • 血糖コントロールが良好である
  • 肥満ではない
  • 肝機能が正常値を示している
  • 糖尿病以外の重大な慢性疾患を持たない
  • 薬物治療を現在受けていない
  • 飲み始めても量をきちんと守れる人

この基準はとても厳しいので、医師のほうでも患者さんの状況によっては条件付で飲酒の制限を解いている場合が多いようです。

最近は飲酒によって心臓疾患のリスクが減る、という報告も相次いでいるようです。

少なくとも「適量」を守る限りインスリン抵抗性を悪くすることはないと考えられます。

ただし、アルコールを飲みすぎると糖尿病患者さんによくない影響を与えることが多いのも事実です。よくない点をあげてみると・・・

○まずアルコールは 1g7kcal と脂肪並の高カロリーですので、食事療法を行っている人が自分のエネルギー制限を守ろうにも、アルコールを飲む習慣があるとあっという間に制限を越えてしまうことが多いです

またアルコールは脂肪の分解を妨げるため、血液中に脂肪がたまり高中性脂肪血症の原因になります。高血圧の大きな原因にもなります。

特にインスリンを注射したり、インスリン分泌を高める薬を服用している人が、空腹時に何も食べないでアルコールを飲むととても危険な低血糖を起こし、意識不明になることが多いです。

この低血糖はアルコールが体から抜けるまでリスクがあります。

しかも、『ただ酔っ払っているだけ』と周囲の人に勘違いされてしまうケースが多く、手当てが遅れるケースが多くあります。

また、アルコールと糖尿病は双方が神経障害の大きな原因であるため、糖尿病の人がアルコールを飲むと、神経障害のリスクがとても高くなります。

医師の許可をもらって飲酒する場合にも、以下の注意点をまもるようにしましょう。

アルコールを飲む時にはある程度の炭水化物を摂りながら、ゆっくりと時間を掛けて飲むようにしましょう。(低血糖を避けるため)

そして当然ですが適量を守りましょう。具体的にいうとアルコールの量とすれば15~30gが目安です。飲む前に、○○を一杯だけ、というように飲む量を決めてそれを守ることです。

そして最後に就寝前の血糖チェックも必ず必ず行いましょう。

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