内臓脂肪と皮下脂肪

      2016/07/22

ひと口に肥満と言っても肥満には2つの種類あります。一つが内臓脂肪型肥満です。そしてもう一つが皮下脂肪型肥満です。

内臓脂肪はその名の通り、内臓の周りに蓄積される脂肪のことを言います。内臓脂肪が溜まってくるとお腹の周りがポッコリと出てしまうので「りんご型肥満」とも呼ばれています。

一方の皮下脂肪とは読んで字の如く、皮膚のすぐ真下にある筋肉の外側に付く脂肪のことを指します。皮下脂肪は内臓脂肪とは性質が違います。したがって、お尻や太ももなどに付きやすい為、別名「洋ナシ型肥満」とも呼ばれ、多くの中年女性を悩ませる存在となっています。

このように肥満の原因となっている脂肪の種類によってタイプが違います。もちろん、脂肪を減らす為のダイエットの仕方も違ってきます。ダイエット法を間違えると思うような効果を得ることが出来ません。

ここではそんな内臓脂肪と皮下脂肪の特徴と対策について説明しています。

内臓脂肪と皮下脂肪の減らし方

内臓脂肪の特徴と対策

内臓脂肪はすぐに溜まる一方、生活習慣を改善することによって簡単に落とせると言われています。

生活習慣の影響を非常の受けやすく、見た目には内臓脂肪が多いとわからない人も多いです。高血圧や糖尿病など、生活習慣病の原因をつくると言われています。

一般的には成人男性につきやすく、女性は閉経後に増えてくる傾向にあります。

妊娠する可能性のある女性の内臓の周りには赤ちゃんを圧迫する脂肪が蓄積されないように体が作用するんです。内臓脂肪を落とす為には食事制限と有酸素運動を合わせて行うことが効果的です。

甘いものや脂っこいものの食べすぎ、お酒の飲みすぎはエネルギーを消費しきれずに内臓周りに脂肪となって蓄積されてしまいます。

皮下脂肪の特徴と対策

皮下脂肪はいざという時のエネルギーの為に蓄積されます。 減らすのは内臓脂肪に比べて少し苦労します。ホルモンの働きによって男性より女性の方が溜まりやすいと言えます。

内臓脂肪と比較して皮下脂肪はそれが原因で生活習慣病を引き起こす元凶とはなりにくいですが、スタイルを崩すことが多々あるので忌み嫌われています。

皮下脂肪は蓄積されて代謝されないままの状態が続くと、セルライトという脂肪のかたまりが出来ます。

セルライトになってしまった脂肪は運動や食事制限だけでは落ちにくいと言われています。

マッサージを行うことによって脂肪がやわらかくなって燃焼しやすくなります。自分の脂肪のタイプに合ったダイエット法で健康的な体を手に入れましょう。

想像以上にコワイ内臓脂肪の話

しかしそもそも、なぜ内臓脂肪を減らすことがそんなに重要なのか?

メタボリック・シンドローム(内臓脂肪症候群)がなぜそんなにやり玉にあげられるのか?

その背景について説明しておきましょう。

 

簡単にいうと、増えすぎた内臓脂肪は、健康に悪影響を及ぼす分泌物を放出するからです。

もちろん、脂肪だって体にとって不可欠な存在として大切な役割を持っています。

まず挙げられるのは、モ不ルギー源としての働きです。体を動かすエネルギーには、筋肉内のタンパク質や肝臓に保存されているグリコーゲンもありますが、脂肪はそれよりも効率が高いエネルギー源です。さらに、体温を調整するためにも脂肪は重要です

そのほか、皮下脂肪にはその下にあるさまざまな組織を、内臓脂肪には内臓を衝撃から守るという働きもあります。

内臓脂肪が「溜まり過ぎると体に悪い」といわれるのは、内臓脂肪が分泌している「アデイポサイトカイン」と呼ばれる生理活性物質と関係があります。

生理活性物質とは、体のバランスや働きを調整するために分泌されるさまざまな物質のことで、ホルモンも生理活性物質の一種です

さて、内臓脂肪から分泌されるアディポサイトカインは善玉と悪玉に分けられます。

善玉アディポサイトカイン

  • 傷ついた血管を修復する
  • 脂肪を燃焼させる
  • 血糖値を正常に保つ
  • インスリンが効きやすい状態にする

などの働きによって、体の健康を維持してくれます。この善玉アディポサイトカインのことを「アディポネクチン」といいます。

悪玉アディボサイトカインは、多過ぎると健康にとって悪影響を及ぼす働きを持っています。

悪玉アディポサイトカインには、いくつか種類がありますが、たとえば、血管内で血液を固めて血栓を引き起こす「PAI11(パイワンと、血圧を上昇させる働きを持つ「アンジオテンシノーゲン」、インスリンが効きにくくなる「TNFlα」「レジスチン」などがその代表です。

内臓脂肪が増えると「悪玉アディポサイトカイン」が増える

内臓脂肪の量が適切な状態なら、ディポサイトカインは善玉も悪玉もどちらも程々の量が分泌されています。

しかし、内臓脂肪が増えるとバランスが崩れ、善玉より悪玉が優位になってそれの分泌量が増してしまい様々な不調をきたすようになります。

これが、メタボリック・シンドローム(内臓脂肪症候群)と呼ばれる状態です。

「シンドローム(症候群とという名の通り、メタボリック・シンドロームは、進行すると「一昌血圧」「肥満」「高脂血症」「高血糖」という諸症状を同時に招きます

これらは別名「死の四重奏」とも呼ばれており、対処をせずにいると、命に関わる病気を引き起こすリスクを非常に高めるとされています。

具体的には、糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病や、心筋梗塞、脳梗塞などの致命的な疾患です。また、痛風や脂肪肝などもメタボリック・シンドロームから引き起こされる疾患です。

こうした病気はいったん発症したら最後、 一生つきあっていかなければならないものです。

症状の悪化をそのままにしていれば、その先に待つのは、透析、失明、下肢切断、脳卒中、心不全など。こうなっては毎日毎日、不自由な生活を強いられるばかりです。

メタボリック・シンドロームは、命に関わるか、残りの生涯を不自由に暮らさぎるをえない、そんな事態を現実に引き起こします。

増えすぎた内臓脂肪が招く諸症状は、体のバランスが一つ崩れるとそれをきっかけに、パタパタと倒れるドミノのように次々と襲いかかってきます(これを「メタボリックドミノ」といいます)。

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